医療保険はいらない?
大学費用は20年前の1.4倍!?大学費用の準備のススメ
大学費用について先日のブログで700万円程度準備することをお勧めしました。
ではこの700万円をどのようにつくりましょうか?
それぞれみていきましょう。
▪️貯金
貯金で貯めているという人。相当なお金持ちではない限りやめましょう。1年ものの定期預金(2015三菱東京UFJ)の金利は0.025%です。感覚的には何も増えません。また、インフレになった場合のリスクのほうが大きいと考えます。銀行には必要なお金以外は置かないように私はしています。
▪️学資保険
日本人が一般的によく使うのは学資保険です。返戻率は年々下がってきており、概ね110%程度。100万円預けたら子供が大学に入る時期に110万円戻ってきます。
ネットでは、
「騙されるな!投資商品として学資保険はいけてない!」
みたいな論調がありますが、私は投資商品として学資保険を見ていません。
そもそも学資ホケンですから。
子供のための教育費は間違っても、きちんと作っておいてあげたい。
そのために確実にお金が増える(銀行に預けるよりははるかに良い)+自身の身に何かあった時には以後支払いをする必要はなく、満期になったらお金を受取ることができる学資保険はなかなか優秀だと思っています。
投資商品としては、外債等のほうが良いかもしれないですね。
▪️投資信託
昔は年配の方ののためのものだと思っていました。今ではもっと早くにはじめていればよかったと後悔しているのが投資信託です。
投資信託にも一括で大金を預けるパターンと積立投資信託といって、毎月ちょこちょこと商品を買うパターンがあります。
両者の違いについては楽天証券HPをごらんください。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/learn/understanding01.html
私はSBI証券で積立投資を実施していますが、現在、年率20%で運用ができています。
このペースで毎月1万円を積み立てていくと10年後には376万円(元本120万円)、20年後にはなんと3100万(元本240万円)になります。
この年率がずっと継続するとは思っていませんが、きちんとしたポートフォリオを組めば、貯金よりもはるかに効率的に資産を増やすことができることから少額ではありますが大学費用のための積立投信を実施しています。
元本割れをおこすこともありますが、選ぶ商品を考えればそこまでリスクはないと考えます。
ただし、あくまでも長期運用が基本であり、短期でお金を増やそうとすると時間的リスクが増えるのでやめたほうがいいでしょう。
▪️株
私はプロではないため株は自分の小遣いでしかやっていません。また、四六時中、確認できないことによるリスクもあるため、大学費用の準備としてはお勧めしません。
選択肢としては概ねこんなところでしょうか?
これらを念頭においたうえで最後に確認したいことがあります。
お子さんのために作るお金は700万円で足りますか?
えーーー!と言われた方ごめんなさい。自分で700万円をどのようにつくりましょうか?と言っておきながら、最後にそれで足りますか?と。。。
でもこれも重要なポイントなんです。
今、お話をしているのは大学費用をどのようにして貯めるのかですが、貯める金額は現在の大学費用のベースにあわせて計画しています。
少し前のデータになりますが、平成4年の国立大学授業料は約37万円でした。
しかしなんと20年後の平成24年は約53万円でした!実に1.43倍にも跳ね上がっており、現在も上昇は続いています。(2013.12総務省 統計局 年次統計参照)
そう。大学費用は同じではないのです。そのため、おそらくお子さんが大学生になる頃にはさらに学費が高くなっていることも想定されます。(少子高齢化により大学の入学数も減るため、より1人あたりの授業料は高くなりそうです)
私は800万円をとりあえずは目標にしてみました。
学資保険で200万円(元本約180万円)
積立投信で600万円(元本360万円、毎月2万円×年利6%以上目標)
積立投信の割合が高く、見る人によってはリスクが高いといわれるかもしれません。ただし、資産運用は全体のバランスが非常に重要であり、この積立投信がコケたらだめになるような計画は立てていません。
その辺はまた後ほど記載したいと思います。
1人あたりの教育費っていくら?2,600万円!!
教育費は1人あたり2,600万円?
これは幼稚園から高校まで私立に通って、大学が私立理系の場合の費用です。
幼稚園→小学校→中学校→高校→大学=教育費
公立 →公立 →公立 →公立 →国立=1,060万円
私立 →公立 →公立 →公立 →私立文系=1,300万円
私立 →公立 →公立 →公立 →私立理系=1,450万円
私立 →公立 →公立 →私立 →私立文系=1,500万円
私立 →公立 →公立 →私立 →私立理系=1,650万円
私立 →公立 →私立 →私立 →私立文系=1,780万円
私立 →公立 →私立 →私立 →私立理系=1,900万円
私立 →私立 →私立 →私立 →私立文系=2,450万円
私立 →私立 →私立 →私立 →私立理系=2,600万円
※文部科学省「子供の学習費調査」をもとに試算
更に大学が一人暮らしの場合は更に約300万円かかるといわれています。
公立と私立でこれだけ差が出るとは思っていませんでした。
大学での費用が約700〜800万円かかることから、
・それまでにこのお金の確保をしないといけません。
・また、今すぐ自分の身に何かがあった場合でも家族が生活をできて、子供が希望する進学をできるようにしておかなければいけません。
お金はいくら必要か?最低でも子供一人あたり1500万円程度かかるんだと覚えておきましょう。
そして、大学費用については、計画的に作られることをお勧めします。